仕事のやりがい

Vol.0552019.08
「信頼と満足の頂けるリハビリを目指して」
職種:
理学療法士
勤続年数:
8年

私は今年で勤続8年目になる理学療法士です。震災の翌年に入職し、回復期病棟で5年半勤務した後、一般・療養病棟・外来部署で現在まで勤務しています。環境が変わっていくなかでも、当院の理念を意識しながら、患者さんに満足を頂けるリハビリを提供できればと思い日々働いています。

そんな中、患者さんから当院への信頼を感じることのできる事例がありました。その患者さんは、昨年に腰部脊柱管狭窄症で当院回復期リハビリ病棟へ入院した後、仙台の病院へ腰部の手術のため転院し、今年の4月に当院の一般病棟へ戻ってこられた方でした。長期臥床による廃用症候群の影響から筋力・耐久力低下やADL能力の低下が著明で、ほぼベッド上で1日を過ごしていました。そんな状態でも「絶対に良くなって歩いて家に帰る」と前向きで、リハビリ室に行くたびに前回の担当や交流のあったスタッフに話かけ、笑顔をみせていました。リハビリ中も「向こうの病院で、石巻にとってもいい病院があるって話していたのよ」とよく仰っていました。リハビリをしていくうちに車椅子移乗や自走、トイレ動作、自宅玄関の段差昇降が行えるようになり、本人の望んでいた自宅退院となりました。また、見守りが必要ながら歩行車歩行も行えるようになりました。現在は、当院の訪問リハビリで歩行獲得を目指して日々頑張って頂いているとのことです。サービスを決める際も、「受けるなら健育会の訪問や通所が良い」とのお言葉を頂きました。患者さんの諦めない気持ちを支える関わりが病院全体で行えていたと感じ、その一員として働けていることに喜びとやりがいを強く感じました。

これからも、病院やグループ一丸となり患者さんとご家族の心豊かな生活を支援することを目指し、自分の出来ることを追求していくとともに、部署間の橋渡しをしていけるよう取り組んでいきたいと思います。