仕事のやりがい

Vol.0622020.04
「多職種と連携をとって「やりがい」を感じたケース」
職種:
作業療法士
勤続年数:
9年

私は勤続9年目となる作業療法士です。介護老人保健施設しおんへの出向や、一般・療養病棟への配属を経て、石巻健育会病院の回復期病棟で4年目の勤務となります。経験年数も増え、様々な仕事を任される機会も増えてきましたが、まだまだ自分の未熟さを痛感する毎日です。

そんな中で、業務を通してやりがいを感じられたケースもありました。

入院当初は左半身の麻痺は重度ではない患者さんでしたが、全身的に機能が低下しており、食事以外はほぼ全介助が必要な状態でした。入院当初は住居がありませんでしたが、最終的には新規契約したアパートで介護サービスを利用しての退院となりました。車椅子レベルでの生活は何とか行えるようになりましたが、退院先の家屋環境は残念ながら車いす生活に適しているとは言い難く、家屋調査後も様々な調整やサービスの見直し、担当事業所との話し合いを経ての退院となりました。最善な状態での退院とは今思い返しても言えませんが、限られた選択肢の中で、出来る限りの最善を目指して担当セラピスト、病棟看護師、ケアマネージャー、担当事業所職員、患者さんが連携して退院に至ることができたケースだと思っており、最後に患者さんが笑顔で退院できたのが自分にとってやりがいを感じさせてくれたケースでした。

今も様々な患者さんを担当させてもらっており、勿論どれ一つとして同じケースは存在しません。常に最善を選べているとは思いませんが、それでも出来る限りの最善を目指して、今後も多職種と連携を取りながら、一人のリハビリテーション部職員として業務に取り組んでいきたいと考えています。