仕事のやりがい

Vol.1052024.02
「多種多様な入退院調整」
職種:
社会福祉士
勤続年数:
1年

私は昨年4月に入職し、あと数ヶ月で勤務して1年になります。

医療相談員の仕事は「入院と退院の調整をすること」と一言で言ってしまうと単純に聞こえてしまいますが、経験すればするほど同じケースは1つもないと感じます。

患者さんとご家族の気持ちは様々で「介護が大変でも、少しでも自宅で家族と過ごす時間を作りたい」という方、「本人は自宅に帰りたいようですが、仕事をしながら介護は難しく、どうしたらいいのかわからないんです」という方など、そういった思いに寄り添う必要があり、且つ病院として必要な治療やリスクについて伝えていく必要もあります。右も左もわからない頃は、人の人生を左右するようなその仕事の重さに悩むことが多かったのですが、退院後に必要なサービスを提案できるようになったり、ご家族から信頼をいただいて気軽に相談していただけるようになったりするようになって、「頑張って良かった」と思えるようになりました。

また、私は医療の現場で働くのは初めてで、病院で仕事をするまでは、病院は淡々と治療と必要なケアをしていく場所だと思っていました。しかし実際は医師や看護師だけでなく患者さんに関わる全ての職種の職員が、患者さんのこれからの人生にとって何が必要なのか、どうするのが良いのかを考えていて、「これがチームなんだな」と思いました。チームの一員として、患者さんとご家族をスタッフや地域へとつないでいくことが重要であると感じております。これからも健育会病院の患者さんやご家族が、より良い先の人生を歩めるお手伝いができるよう愛情をもって努めていきたいです。