平成１５年に入職し、現在はリハビリテーション部の科長として療養病棟に勤務しております。この２０年間を振り返ったとき、健育会で学んだことは非常に多く、特に平成１５年の回復期リハビリテーション病棟開設に携わることができたことは今でも私の誇りとなっております。

　療養病棟には長期に療養を必要とする患者も多く入院しています。長年の寝たきり生活により、徐々に衰弱していき死に至る方も少なくありません。少しでも安楽に生活をして頂けるように、拘縮や褥瘡の発生を予防するために病棟スタッフと連携して取り組んでいます。面会に来られるご家族の中には、わずかな回復にも大変喜ばれ、私たちに感謝をされる方もいます。笑顔で「ありがとう」と言って頂くと、日頃の取り組みが実を結んだように思え、大きなやりがいを感じます。

　また、忘れられない出来事としては、１４年前の東日本大震災です。津波により当院は甚大な被害を受けましたが、健育会本部を始め、健育会グループからの迅速な支援により奇跡のような復旧を遂げることが出来ました。今後も健育会グループの一員として、親身な対応を心がけ、地域の皆さんが心豊かに安心して暮らすことが出来るように、専門的なリハビリテーションを提供していきたいと思います。
　今後も、自分が感じている『やりがい』を後輩にも伝えたり、相手の話を聞いて共感しながら、皆がやりがいを感じながら仕事ができるように心がけていきます。