仕事のやりがい

Vol.116
2025.01
理学療法士
勤続年数: 7年10カ月

今、私に何ができるか

 私は石巻健育会病院の回復期病棟へ勤務して8年目になります。今まで軽症の方から重症の方まで多くの方を担当させていただきました。
 入職当時から患者さんのために「今何ができるか」を考えながら介入を行い、介入に躓いたときは上司や同期、チームへ相談して、患者さんの気持ちに寄り添いながら関わっていきました。
 勤務6年目の頃に、重度の頚髄損傷の方を担当させていただきました。
入院当初は四肢・体幹に重度の運動麻痺が残存し、基本動作や日常生活動作ともに全介助が必要であり、食事も自力摂取困難な状態でした。予後も難しい状態でしたが、リハビリに前向きで、何事にもチャレンジ精神を持ちながら毎日のリハビリに取り組まれて、最終的に基本動作が自立レベルまで回復、食事やトイレ等日常生活動作も一部可能となりご自宅へ退院されました。病前は学校の教師をされていた方で、退院時の職場復帰は困難でしたが、最近では地域の小学校で講師を行ったとのお話を頂きました。
 退院後は訪問リハビリに繋げ、担当スタッフから情報共有はしていましたが、患者さん本人から手紙などで近況報告をして下さるのは入職して初めての経験であり、「仕事のやりがい」を感じました。