仕事のやりがい

Vol.131
2026.04
理学療法士
勤続年数: 7年

やりがいの本質

私は理学療法士として歩み始めてから今年で17年目を迎えました。他院での10年間、そして当法人にお世話になり7年が経過しました。現在は回復期リハビリテーション病棟理学療法士主任を務めております。
私のこれまでのキャリアを振り返りますと、やりがいの本質は「対象の変化」と共に深化してきたと感じています。
新卒からの10年間は、自分の技術が患者さんの身体機能に直接作用することに最大の喜びを感じていました。回復期、通所、外来と異なるステージで研鑽を積み、麻痺や痛みが改善するプロセスに心躍らせる日々でした。しかし、当法人に職を得てからの7年間、特に回復期リハビリテーション病棟の主任という立場を任されてからは、その視点が「個の技術」から「組織の力」へと大きく広がりました。
現在の私にとって最大のやりがいは、「若手スタッフの成長を通じて、より多くの患者さんに質の高いリハビリを提供できる仕組みを作ること」にあります。
リハビリテーション部学術委員会委員長として、スタッフが初めての学会発表に挑み、苦労して書き上げた抄録が受理された瞬間の彼らの晴れやかな表情。あるいは、若手が臨床での疑問を自ら文献で調べ、根拠に基づいた介入によって患者さんを笑顔にした報告を受けるとき、かつての私自身の成功体験を遥かに凌駕する達成感を覚えます。私の経験を「種」として後輩に蒔き、それが病院全体のケアの質向上という形で「花」開くこと。これこそが、中堅・ベテラン期にある現在の私の原動力です。
また、昨年取得した回復期セラピストマネジャーの視点は、リハビリテーションを点ではなく線で捉える重要性を教えてくれました。医師、看護師、MSWといった多職種と連携し、患者さんの「退院後の人生」までを見据えたマネジメントを完遂できたとき、この職種の社会的意義の重さを痛感いたします。
石巻健育会病院の一員として、これからも臨床・教育・研究の三本柱を軸に、法人の発展に寄与していく所存です。若手が育ち、科学的根拠に基づいた活気あるリハビリテーションを提供し続けることが、地域への最大の貢献であると信じております。